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高裁も「自衛隊機の夜間飛行」を禁止

寄稿:池田龍夫

2015年7月31日

米海軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県)の夜間・早朝の飛行差し止めと騒音被害に対する損害賠償を国に求めた「第4次厚木基地騒音訴訟」の東京高裁判決で、7月30日、1審・横浜地裁判決に続き自衛隊機の飛行差し止めを命じ、国側の控訴を棄却した。1審・横浜地裁は自衛隊機の飛行差し止めを命じ、国側の控訴を棄却した。差し止めを命じた判断は高裁レベルでは初めてで、各地の騒音訴訟に影響するに違いない。

しかし、「国に米軍機の運航を統括する権限はない」として1審に続いて退けられた米軍機の騒音は自衛隊機より大きく、離着陸回数も多いため、基地周辺の騒音被害はいぜん継続することになる。中谷元防衛相は「最高裁に上訴することを検討したい」と語っており、トラブルはなお続きそうだ。

池田龍夫 (いけだ・たつお) 毎日新聞OB

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