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辺野古埋め立てを断念し、「宝の海」を守れ

寄稿:池田龍夫

2015年12月21日

米軍普天間飛行場の名護市辺野古の埋め立て工事に、政府は近く着手する。大浦湾に2100立方㍍も土砂を投下する予定だが、そこは世界で一級品の生物多様性を誇る「宝の海」という。沖縄防衛局が調べた環境影響評価書には、5334種もの生物が記録されている。国の天然記念物ジュゴンをはじめ262種が環境省が選んだ絶滅危惧種で、研究者を驚かされた。さらに評価書にない新種も次々見つかっている。この10年で、ハゼやカニ、エビ、クマムシの仲間など新種26種が見つかっおり、調査が進めばまだ新種が見つかるとのこと。

翁長雄志知事が承認を取り消した大きな理由は「現況や影響を的確に把握しているとは言いがたい。環境保全措置が適切に講じられているとは言えない」と判断したことだった。

大浦湾は軍事基地よりジュゴンなどの海洋生物保護区こそ相応しいのだ。

池田龍夫 (いけだ・たつお)毎日新聞OB。

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