2008.6.21更新

練馬自衛隊基地ウオッチング〜ダイコンと基地の街〜

練馬平和委員会 坂本茂
プロフィール

No.9  6月21日

「恒久派兵法」で戦死者に? 自衛官の2人に1人がビラを手に!

  6月10日夕方、平和大会練馬実行委員会は、練馬駐屯地正門前で 「あなたを戦死者にする恒久派兵法は許さない!」 と書いた横断幕を掲げて、 空自イラク派遣 「違憲」 判決の平和的生存権の意義と日本が事実上参戦していること、 なぜ自衛官がアメリカ軍の手下にならなくてはいけないのかなどビラ (恒久派兵法学習会) を配りながら訴えた。

  外出禁止令 (注1) も解かれたのか、5時半の課業終了 (仕事が終わること) になると、 駐屯地正門から次々と若い隊員たちが迷彩服姿や私服姿で寄宿舎や街にくりだす。
  隊員たちの半数がビラを受け取る。練馬からイラクに派遣された2年前には、4人に3人がビラを受け取ったので、 その時に匹敵するくらい 「恒久派兵法」 への関心は非常に高くなっている。

  今回初めて参加した労働組合の男性は、頭を下げてビラを受け取り熱心に中身を読む自衛官の印象について、「まじめな人が多いね。 隊員の上司も見ていると思うが、こんなにビラを受け取るなんてびっくりした」 と話す。


  正門から出てくるのは男性自衛官だけではない。青信号なのにじっと立ち止まり、横断幕を見ながら訴えを聞いている女性たちもいる。 自衛隊官舎の方に目を向けると、子どもを抱きながらずっとこちらを見ている母親もいる。

  「あなたたち自衛官は戦場に行きたくなければ行きたくないと裁判所に訴えられる」 「沖縄の県議選も与野党が逆転した」 「守屋元防衛事務次官・イージス艦・朝霞駐屯地所属自衛官国会侵入自殺未遂等々不祥事が募集事務の足を引っ張ってる」 「米軍再編、ばかばかしいミサイル防衛の影響で自衛官の給料もままならない」 など様々な角度から訴えた。 また、駐屯地内からこそこそとカメラの隠し撮りや録音を続ける一群 (注2) に向けて 「公務員の任務は憲法を遵守することである。 即刻お止めなさい」 と訴えた際に、持っているカメラを隠すなどの行為があった。
  実行委員会は来月も練馬駐屯地正門前で宣伝することを告げてこの日の宣伝行動を終了した。

(注1) この日は丁度、鹿児島タクシー殺人事件がおきて49日。
  犯人は脱柵 (自衛隊で脱走のこと) した練馬駐屯地所属隊員 (一等陸士19歳)である。
  事件直後、練馬区内に勤務する幹部自衛官らは 「練馬駐屯地のある責任者に手紙を書いた。 どうして防げなかったのかと」 「自衛官は底辺の人が多い。国も貧しくなっている。なんで殺人を犯したかわからない」 と話している。

(注2) 後日、これ等の行為の苦情を駐屯地に向けると、「とくに隣の朝霞駐屯地はかつて外部からの侵入者によって隊員が殺害されたことがあった。 何かあるといけないので警備の隊員が撮影しているのではないか。苦情は上司に上げる」 との返答あり。


No.8  4月26日

石原都知事 隊員に「軍神」に と叫ぶ

  第一師団・練馬駐屯地 (東京都練馬区北町) 創立記念行事が4月13日行なわれた。
  かつて石原都知事の 「三国人」 発言で一躍有名になった場所である。

  第一師団長は 「自衛隊海外派遣恒久法」 制定に不安な隊員たちを前にして、「家族のため、組織のため…一旦緩急アレバ」 と 「教育勅語」 並みの訓示をした。

  石原都知事は中国尖閣諸島問題、不測の事態・国家の存亡を多言し、「自衛隊のみなさん、これから到来するかもしれない危機を前にして 『軍神』 に」 と力を込めた。
  日露戦争で 『軍神』 となった広瀬中佐について 「当時の兵士は一人ひとり全身で日本を背負って戦った 『武人』」 と持ち上げ、 侵略戦争への反省などは一言もない。「日清・日露戦争、太平洋戦争で勝ったり負けたりして我が国の今日の世界的な地位があり、繁栄がある。 過去を振り返りながらひとりの武人としてあれ」 と延々と話し続けた。

  隊員たちは 「石原さん又、勇ましいこと言ってる…」 とつぶやく。

  石原銀行の危機、隊員に偉そうなことを言う前に、あなたも財産なげ売って武人の精神で東京都を背負ったら如何なものか。

  石原都知事は祝辞が終わると早々に引き上げて行った。式典の終了後約20分間、訓練展示と称し大砲や機関銃の弾が発射され爆発音が住宅密集地に響きあがった。
  そんな大砲射撃の自粛を願う地域住民や練馬区の対応を追いかけてみた。

  地域住民怒る 自衛隊に理解も信頼も深まらず
  4月1日、自衛隊練馬駐屯地周辺有志 (木城昭十郎代表) は練馬駐屯地に対して空包音 (大砲) の除去・抑制を要望した。

  要望書の中身は、4月7日 (月) から1週間通して練馬駐屯地で実施される、記念行事の大砲射撃を伴う予行演習について 「住民生活区域での訓練は、 老齢者、幼児、病弱者への影響を最小限に抑制し、 住宅地にふさわしい静寂と平穏に配慮されることが、『国民を守る』 という自衛隊の本義に沿うものではないでしょうか」 というもの。

  練馬区 周辺住民の騒音苦情を駐屯地に届ける
  創立記念行事予行訓練日が例年2日から5日間の2・5倍になったことについて、練馬区では 「制服組は暴走していますね」 といい、 教育委員会では 「はれの日 (小中学校の入学式が大砲射撃を伴う予行訓練にあたる) にいやな思いはさせたくないですからね」 と言う。

  練馬区総務課では創立記念行事翌日、創立記念行事等に係わる住民からの騒音苦情等の内容一覧表を作成し、練馬駐屯地に送付した。

  一覧表によれば苦情は10件に及んだ。4月10日午後3時前から住民からの電話が集中した、一部紹介しよう。
  「時間:14:59頃/内容:自衛隊の空包音がすさまじい。住宅地なので、やめてほしい。健常者である自分もおかしくなりそうだ。 工夫して音を小さくできないのか。ずっと続くならば、他所へ引っ越して頂きたい。 /質問・苦情の別:苦情 (非常にご立腹)/性別:男性/年齢:50〜70代くらい/お住まい:自衛隊のご近所/練馬区総務課対応者名」 とある。

  総務課では苦情を文書にして、毎日夕方、一括して練馬駐屯地に送付した。

  長い間自衛隊に対して沈黙を保ってきた周辺住民の意識が少しずつ変化してきた、やがて街のど真ん中での常識を超えた大砲射撃がなくなるのも夢ではない。


No.7 4月11日

雨ニモマケズ   守屋元事務次官 編

  4月13日、第一師団周年行事 (練馬駐屯地) にミサイルPAC3の展開訓練が予想されます。たぶん石原都知事も来るでしょう。 「ミサイル練馬に来るな」 の気持ちでつくりました。

雨ニモマケズ ヨクバリノ ツマ ドウハンデ ゴルフシテ
風ニモマケズ ノミクイシ
雪ニモ
夏ノ暑サニモ マケズ ヤキニク マージャンニハゲミ
丈夫ナカラダヲモチ

人並イジョウノ欲ヲモチ
決シテ瞋 (イカ) ラズ シヅカニ ワラッテ 娘ヲ留学サセ
一日ニ 玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ 土日ニ タカル
アラユルコトヲ ジブンヤ 娘マデカンジョウニ入レ
ソシテ金ダケハワスレズ スマシタ顔
都心ノ一等地ノ大キナ屋敷にヰテ

東 (ワシントン) ニ ミサイル防衛 「スターウォーズ」 失敗ノツケ10兆エン補ッテヤルタメ石破・小泉トデカケ
西ニ 山田ヨーコーアレバ 行ッテオ金チョウダイトイイ
南ニ 死ニサウナ人アレバ行ッテ後期高齢者医療制度ガアルヨトイヒ
北ニ ケンクヮヤ ソショウガアレバ 金デ カイケツシロトイヒ

ヒドリノトキハ ナミダヲナガシ 現金1500万円デ ホシャクサレ
アメリカメガケタミサイルヲ、イージス艦デウチオトソウト 集団的自衛権モ ナンノソノ

ミンナニ防衛省ノ天皇トヨバレ ミサイル防衛・米軍再編ヲヤリトゲ
地面ニタタキツケラレタガ 苦ニモセズ

サウイフ モノニ ワタシハ ナリタイ?


No.6 3月19日

都立公園で陸自訓練 一晩あけたら戦場に!?

  2月29日、早朝、都立城北中央公園 (石神井川北側で、練馬区と板橋区にまたがり広がる) で陸上自衛隊による訓練が行なわれた。
  何人かでジョギングを楽しんでいた年配の女性たちは「私たち自衛隊に追い出されるの」と自衛隊員を見つめてつぶやいた。
  突然、公園内の陸上競技場に鉄カブトと迷彩服姿の自衛隊員が大型車輌で現れたのだ。
  大形のトラックやアンテナを付けたカーキー色の車輌数台によるジーゼルの排気音に鶯のさえずりが消えた。
  「何かあったんですか」 と散歩している老人達は自衛隊員を囲んで問いかけている。

  訓練の3週間ほど前に、練馬駐屯地広報班 (練馬区北町) から公園周辺の町内会に 「公園内で午前11時よりNTTとの防災訓練などで自衛隊のヘリコプターが公園で離着陸する」 と、訓練のお知らせが届いた。しかし、実際は早朝からの訓練であった。
  公園の近所に住む主婦は 「災害訓練って本当にそうなの?」 と疑問を投げかけた。以前、自衛隊は練馬区に 「練馬駐屯地で夜間災害訓練」 と知らせて、 ちゃっかり戦闘訓練を実施したことがあった、このことを覚えていたのだろうか。
  この訓練に参加したNTT東日本東京支店の職員は 「自衛隊からの要望を受けて初めてNTTの回線を連接した訓練をする」 と話した。

  自衛隊は競技場前の歩道をほぼ占有し、大型のトラックや衛星通信を積んだ車輌から出るジーゼルの廃棄ガスが凄い、 狭い歩道を人々はそれらをよけて散歩をしていた。
  イージス艦の事件で、隊員は 「肩身狭いすよ」 と言いながら 「練馬の部隊はもとより、静岡の戦車部隊や神奈川の部隊など関東近県の部隊が参加している、 今回初めてでなく、昨年9月にもこの公園を使用した」 という。

  練馬区職員は 「自衛隊から今回のNTTとの防災訓練が練馬区に何ら情報提供がなかった、 市民団体からの声を練馬駐屯地へ出向いて届けたい」 と自衛隊の対応に首をかしげる。
  公園関係者は 「訓練は早めに終わった、自衛隊から午後2時までと聞いていたのでほっとしている」 と話す。
  東京都防災総合部では 「2月28日、第一師団長を含め10数名が都庁9階の防災センター会議室を半日使用した、自衛隊から第一師団通信訓練検閲だと聞いている。 今まで年1〜2回自衛隊の通信部隊の訓練があるが1回につき2〜3名程度だった」 と話す。

  今回の師団通信訓練の概要や全般日程表 (2月25日〜29日、内部文書) 等によれば、陸自第一師団長 (東京練馬区北町) 等は当日の会場の他、 前日に市ヶ谷の中継所と航空自衛隊峯岡山中継所 (千葉) や都庁を訪れ、さらに司令部がある練馬駐屯地司令部作戦室と各地の駐屯地が連動して通信訓練を実施したようだ。

  そもそも公園は市民の憩いの場所である、地方自治法244条1項は 「住民の福祉を増進する目的」 と公園施設についてうたう。 都立公園にミサイルを持ってきて 「国」 を守ろうなんて愚かなことを考えないでほしい。
  イラク派遣時から 「武力集団の原点の再確認」 を合言葉にしてきた自衛隊、今回の都立公園使用は何を意味するものだろうか。


No.5 1月14日

ミサイル展開訓練反対宣伝に
隊員 「ミサイルばかばかしいよね」 「がんばって」 と声援!

  11月に続き12月21日、陸上自衛隊練馬駐屯地 (練馬区北町) 正門前で駐屯地周辺住民や労組、女性団体、 政党の参加で新テロ特措法やパトリオット (愛国者) ミサイル展開訓練反対などの住民の声を隊員や家族に向け届けた。

  「政治も変って、セガレもケェーッテきた もう 「イクサ」 の 手助けは イイダンべ! オトウより」 と労組組合員がつくったプラカードも掲げられた。
  憲法9条で命を守られている隊員の反応は凄い、ビラは130人を超える隊員が受け取っていく。ビラ配布している主婦が 「ご苦労様」 と声をかけると、 隊員から 「頑張ってよ」 と大きな声が返ってくる、ミサイルの張りぼてを見上げて 「ミサイルばかばかしいよね」、と言ってビラを取っていく隊員。目配せをくれる幹部隊員。


  防衛省の不祥事などで隊員たちの士気がますます低下しているようだ。
  アメリカで訓練を経験した陸自ミサイル部隊の女性隊員は、「練馬になぜもってくるの? こんな住宅密集地に? 考えられない、 レーダー照射時は近づいてはいけないのよ」 と、今年9月から警告している。
  通りかかった若者はビラを見て、「ヤバイね、ここに来るんだって? ミサイル当たるのかね、当たらなかったらどうなるの」 と、不安な声が聞こえてくる。
  命を守れという訴えに隊員たちの心は動いている。

  練馬にミサイル展開訓練がやってくるという報道に練馬区はキリきり舞いだ。

  12月21日、練馬区職員は産経新聞12月16日付け 「PAC3訓練再延期」 の記事を見て、「朝日、読売なども継続して報道してほしい」 と不満を漏らした。
  練馬区は、既に配備が強行された航空自衛隊習志野分屯基地をかかえる習志野市や船橋市へも照会し、「事前に二度防衛省から話があった、 配備後でなければ公表しないでくれと言われた」 という。

  統合幕僚広報は練馬区へ電話で、「新聞報道については関知していない、計画は決まってない、防衛庁から新聞社に話したわけではない、 憶測で書いたのではないか、仮に訓練をやるとしても最初から大型のランチャー (ミサイル発射装置システム) をもってきてやるわけではない、 小規模のものは自治体には連絡しないだろう」 と回答した。

  12月28日、統合幕僚広報の佐々木さんは練馬駐屯地展開訓練について、「新聞社は入間基地から近いから練馬駐屯地と書いたのではないか、 目的地までの事前の検証は大きなランチャーなくても、通信器材を積んだ4トン級の大型トラック数台でも可能だ、 レーダーがなくても照射訓練は可能だ、駐屯地の隣は老人ホームですか、レーダーによる健康被害を考慮している。 駐屯地周辺住民には朝霞でも練馬でも訓練の事前のお知らせを出している。展開訓練日程は数日から1週間程度と考える。」、と平和委員会に答えた。

  ネズミ年を迎える駐屯地周辺のネズミ達は 「愛国者」 に噛み付く訓練に気合を入れている。


No.4 12月11日

新テロ法案推進会場でイラク派遣は「神風思考」だ

  2007年11月27日、練馬区立練馬文化センターにて第6回防衛問題セミナー (東京で始めて開催、主催は北関東防衛局旧東京防衛施設局) 「テロに立ち向かう自衛隊」 が開催された。600人の会場に防衛省・自衛隊・外務省関係者ばかり約120人 (一般市民は数名程度) がセミナー終了まで参加していた。

  参加した自衛隊関係者は、イラク派遣などは「神風思考」だと言い切った。
  「自衛隊員は全て命令一つで動くんです。政府の考えは 『神風思考』 だ……政府の言う 『非戦闘地域』 なんというものはイラクにあるわけない。 我々は、自衛隊は軍隊とは思ってない、日本国憲法や9条に書いてある 『陸海空軍その他の戦力は保持しないと』、国会の与党や野党はなんだったんですか、 重火器とか小火器とか関係ない、イラク・カンボジアPKO・掃海艇派遣もみんな 『神風思考』 の命令で行かされたんです。隊員一人ひとりの気持ちになってほしい。 給油のためだとか理由をつけて再度自衛隊を海外に派遣することはおかしいです。」と、疑問を投げかけた。

  防衛省の不祥事問題は何のその、セミナーは始まった。
  佐藤壽紀海上幕僚監部や北関東防衛局長などから 「空白をなくすな」、給油の再開を願って 「テロの脅威」 「国益」 「国際貢献」 が連呼され、 国民一人ひとりの安心安全のためにどうかご協力を、という説得力に欠ける話が繰り返された。

  「外国からほめてもらうためにやっているのではない」 と力説しながら、日本のタダの燃料に感謝する国々10数カ国23名も登場させて、 「日本の協力支援活動に対する評価・感謝の言葉」 と称し、一面カラーの資料で紹介していた。 政府の言う 「『海上パトロール』 になぜ日本はタダで給油しているのか」 という質問に対する回答も、 「全ての国が無料で行っているわけではない、日本の主体的判断で無料の燃料に調整した。」 と意味不明であった。

  会場から寄せられた質問は50問ほどあったというが、私や知人による、以下の質問に対する紹介や回答は無しのつぶてであった。
  「(1) オーストラリアも政権が変ったようだ、日本もイラクも含め全て自衛隊の部隊を撤退したら? (2) 9・11の犯人はアルカイダだったのですか?  (3) 山田洋行とインド洋燃料買い付け業者問題は? (4) 入間のPAX3ミサイル本当に練馬駐屯地で訓練するの? (5) イラクの航空自衛隊は何を運んでいるの?」。

  回答の一部を紹介しましょう。
質問:「アフガニスタンに陸自は出さないのか?」
回答:憲法の範囲内で、検討しなければならない。

質問:「テロの定義は?」
回答:特定の宗教に基づいて国家にそれを受け入れるよう強要する。その状況を与える目的で行なわれる殺傷行為と考える。

質問:「いまも給油が滞りなく行なわれているので自衛艦による給油再開は必要ないのではないか?」
  インド洋艦隊派遣経験の佐藤壽紀海上幕僚監部より、普通の作戦参謀らしく…
回答:「私は護衛艦司令部で40隻の船の組み合わせをし、作戦立案していた作戦幕僚だった。もし、1隻抜けた場合、私は作戦できませんとは口が裂けても言えない。 やせ我慢しても。船の振り回しをする、抜けたなりのやり方を対処して考える。」と言い切って終わりかなと、思いきや。
  「しかし、じゃーいらないんだねというのは議論として別のものだ。
  日本は6年間、できることをできる範囲でやってきた、日本は財力がありますから補給艦は燃料を無料でやってきた。やればできる能力があるのに中断している。 そこが、問題だ。」とまったく説得にかける話であった。

  『パトリオット(愛国者)展開訓練に立ち向かう市民団体』

  11月25日読売新聞1面トップに 「12月中にもパトリオット (愛国者) ミサイル展開訓練 練馬駐屯地に」 なる記事が飛び込んできた。 記事を受けて防衛省に赤嶺政賢衆院議員の追及、練馬区は市民や議会の声を受けて防衛省に2回目の照会をしている。 これに反対する練馬区民は12月10日の防衛省交渉、26日は市民団体によるミサイル問題学習会、 平和大会練馬実行委員会は先月に引き続いて、21日午後に第2回目の練馬駐屯地正門前宣伝行動を予定している。


No.3 11月21日

パトリオット(愛国者)ミサイル展開訓練やめて!

  11月16日、平和大会練馬実行委員会は陸上自衛隊練馬駐屯地正門前で、「パトリオット (愛国者) ミサイル展開訓練やめて!」 と横断幕を掲げ、 新テロ特措法廃案などを含む請願・抗議を行った。

  数日前、練馬区内のミサイル展開訓練についての学習会では、地図やミサイル模型、資料を使って、 政府は戦争準備の為に 「北朝鮮が責めてくる」 「国益」 などと国民を洗脳し続け、使い物にならない兵器を開発する、税金を食い物にする「ミサイル防衛」を学んだ。

  いつ、入間基地でミサイル訓練が行なわれるか不安な練馬市民からは、「ミサイルの破片は」 「レーダーでペースメーカーは」 「レーダーの運用訓練は、 交通規制は」 と、質問が飛び出した。

  自衛隊練馬駐屯地正門前では、自衛官に 「ご苦労様」 とビラを次々に配布していた駐屯地の隣に住む主婦は、 「若い隊員が力強く 『オッス』 と返事してビラを受け取ってくれてうれしかった」 と話す。

  訴えの中で、父親を自衛官に持つ小学校高学年の男子児童のエピソードを紹介した。
  この児童は父親を大変尊敬し、将来航空自衛隊に入りたいと話す。

  「世界で軍隊のない国知ってる」 と問いかけると、
  しばらくウーンとうなずいて、
  『日本』

  「自民党という政党が自衛隊を自衛軍にするようなことを考えているんだよ」と問いかけると。
  また、ウーンとしばらくして、
  社会が得意という児童は、『憲法9条をもう一度勉強してみる』 と答えた。

  自衛官も選挙で野党が躍進すると、国会で審議して海外派遣先から部隊を撤退して家族のもとに戻れることが、可能になることを知ったであろう。

  憲法改悪、恒久法と、自衛官やその家族の心配事が多いなか、「憲法9条の輝きを一番知っているのは我が同胞である皆さん、自衛隊員であろう」、 と自衛官や官舎の家族に訴えた。

  この日は、平成19年度日米共同統合演習 (実動) (11月5日〜16日) の最終日にあたる。防衛省より、11月10日練馬区に所在する朝霞駐屯地において、 日米共同統合演習を実施した資料が舞い込んだ。

  練馬区は防衛省から演習について通知を受け取ってないという。

  一体どうなっているのでしょうか?


No.2 11月9日
ペトリオットミサイル展開訓練
 必要があれば自治体と協議を検討!
  11月5日、日本平和委員会は防衛省で平成19年度日米共同統合演習 (実動演習) とペトリオットミサイルPAC3の機動展開訓練と配備の、 それぞれの中止を求め要請した。

  PAC3が既に配備されている埼玉県、千葉県、東京都から9名、防衛省からは運用企画局運用支援課の明石圭五部員など6名が説明にあたった。

  11月5日 (〜16日) から始まった日米共同統合演習での弾道ミサイル対処訓練については、「訓練時にはPAX3そのものは入間基地外には展開しない、 ミサイルは発射しないが弾道ミサイルシステムはシミュレーションで、全部 (イージス艦・バッジシステム・小レーダー基地等々) の通信を使って訓練を実施する。」 と回答。

  防衛省は練馬駐屯地や晴海ふ頭公園に、入間基地のペトリオットミサイルPAC3を展開しようとしているが、明石部員は 「方針や計画を固めた事実はない」 と強調し、 自治体対応については 「仮に固めた段階で必要なことがあればその時点で自治体と協議を検討する」。
  さらに、ミサイル展開訓練は報道より先に自治体に報告するとした。

  練馬駐屯地を抱える練馬区は既に9月6日、防衛省へ問い合わせている。今回の結果を受けて不安そうに、 「防衛省が方針や計画を固めた事実はないということは、 まだ決済が終わってないということでしょう……、決済が終わればGOサインが出るでしょうね。PAX3ワンセットたしか100億円でしたっけ?、 展開訓練について自衛隊広報に問い合わせしてみます。」 と言う。
  住民の生命と安全を守ることが自治体の仕事であるが、ミサイル展開訓練に関する情報量があまりにも少ないようだ。

  「胃袋におにぎりも無く餓死する時代に、未完成なミサイルに100億円必要なのだろうか」、練馬駐屯地周辺のオヤジがつぶやく。

  平和大会練馬実行委員会は11月14日 (水) 午後6時半より、石神井庁舎5階会議室でミサイル展開訓練についての学習会を実施。
  さらに、練馬駐屯地正門前で11月16日 (金) 午後5時半より、ミサイル展開訓練に反対する抗議行動を実施する。


No.1
10・28観閲式反対練馬集会レポート
福田さん かつて朝霞はゴルフ場 接待なしで 中止して

  「孫を戦争にいかせたくない NO! 9条改悪 ジジ・ババの声」 こんなプラカードの取っ手は1mの 「モノサシ」=「生活の知恵」 だ。デモの先頭でとても目だった。

  10月28日、陸上自衛隊朝霞訓練場 (埼玉県新座・朝霞市) で開催された観閲式に反対する練馬集会デモが練馬区内で行われた。 思想信条を超えた市民運動、労働組合、政党、地元住民が区内外から170名が参加した。 集会直前には朝霞駐屯地へ、福田首相・石破防衛大臣など宛てに観閲式抗議要請も行われた。

  来賓には埼玉県入間市、千葉県習志野からパトリオットミサイル配備反対闘争、在日米軍横田基地を抱える東京昭島市、 中央即応集団司令部移転先予定地の神奈川相模原・座間市、練馬区内では 「集団自決」 検定意見の撤回を求める運動、騒音被害に悩む地元住民などが、 「基地周辺は一ヶ月間、ヘリコプターの騒音、警察の職務質問などで市民生活が脅かされている。 しかし、住民の闘いで毎年実施された自衛隊観閲式を3年に一度に縮小した」 などと訴えた。 越谷市から参加した女性は 「この何日間かヘリコプターが30機位並んで低く飛んでいた。朝から夕方まで凄い音だった。 昨日、ヘリコプターが墜落したしたばかり、飛ぶことはやめてほしい」 と。

  練馬区総務係は観閲式に伴う住民からの苦情などを、「騒音に関する問い合わせについて」 としてまとめている。 練馬区は騒音苦情などのたびに、朝霞駐屯地内東部方面総監部地域連絡調整課長宛てにFAXで電送しているという。 10月25日まで住民から練馬区に合計16件寄せられ、「ヘリコプターの大編隊・低空飛行・軍隊・いったいなんなの? ・病人や赤ん坊がいて困ってる ・情報提供すべき・窓ガラスが割れそう・住民の生活を侵害しないで・イベントに税金投入しないで」 などなど訴えている。 ひどい時は2分に一本の電話に受け答えている。総務係の受付は、「実際、電話口でも、相手の声がかき消されるほどの飛行機の音が聞こえた」 と記載している。

  デモ隊は4歳児から80歳代の老若男女、ゼッケンをつけた犬、太鼓や笛、賑やかなデモ行進。歩道で拍手をする人、ビラを受け取る人、 商店街の店主やお客さん、マンションの3階、4階、「今年もご苦労様」 とあちこちから手を振って迎える。

  「観閲式を中止しろ」 「テロ対策新法を撤回しろ」 と唱和し、朝霞駐屯地正門付近までデモ行進をした。